夏の食卓、涼やかに。

暑さが増すこの季節。
台所に立つのも、食卓に向かうのも、ちょっぴり気合いがいる日もあります。

そんなとき、涼しげなうつわが一つあるだけで、気分がすこし軽くなることも。
今回は、夏のごはん時間を心地よくしてくれる”うつわ”たちを集めました。

レシピとあわせて、わが家で楽しんでいる“涼やかな食卓”をご紹介します。

ひと息ついて、整えていく

台所に立つと、すこしずつ気持ちがととのっていく。

わたしの夏じたくがここから始まります。

うつわ紹介

素材のこと
SEISEISHAのうつわは、肥前吉田焼の伝統を受け継ぎながら、いまの暮らしに寄り添うかたちでつくられています。

「UZRA(うづら)」シリーズは、釉薬を使わず、素地のままの質感が特徴。手にすっとなじむ、やわらかなマット仕上げです。
この素材は、1年をかけて研究・開発されたもので、一般的な磁器に比べて約1.5倍の強度があり、焼成時のCO₂排出量もおよそ40%抑えられています。見た目の美しさだけでなく、環境へのやさしさや、長く使える丈夫さも兼ね備えています。

表面には、鉄粉(テップン)による小さな点やムラが見られることもありますが、それもまた、このうつわの個性。従来は“欠点”とされたものも、素材のもつ自然な表情としてそのまま生かされています。

使うたびに、少しずつ手になじんでいく感覚。気づけば、毎日の食卓に欠かせない存在になっているかもしれません。

色合いと質感のこと
ホワイトとグレーの2色は、どちらも落ち着いた佇まい。鉄粉を混ぜた土が生む小さな斑点は、一つひとつの器にちょっとした個性を添えています。

マットな質感は、光を反射する透明感ではなく、土そのものがもたらす涼しさを感じさせる佇まい。重ねてもすっきり収まり、普段づかいの食卓にそっと寄り添います。

夏の食卓に涼風を運ぶように、使う人の心まで軽やかにしてくれる器。作り手の未来を見据えた想いを、日々の暮らしに迎えてみませんか。

機能性のこと
SEISEISHAのうつわは、重ねるとすっきり収まる設計。
限られたスペースにもすっきり収まり、スムーズにから付けられます。

電子レンジやオーブン、食洗器にも対応していて、おおらかな暮らしのなかでも気負わず使えるのがうれしいところ。見た目の凛とした佇まいと、日々の手間を軽くするやさしさが同居した器です。

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うつわを合わせて楽しむ、さっぱり簡単レシピ

たこときゅうりのさっぱりマリネ
材料(2人分):
ゆでたこ 150g
きゅうり 1本(100g)
セロリ 小1本(100g)
●レモン汁 大さじ3
●オリーブオイル 大さじ3
●砂糖 大さじ1
●塩・こしょう 少々
●バジル 適量

1.ゆでタコは約1.5cmのぶつ切りにしておく。

2.きゅうりを縞目(しまめ)に皮をむいて、きゅうりの端から約1.5cmの小口切りにする。
 セロリは筋を取り、薄切りにきっておく。

3.●の材料をすべて合わせて、タコ・きゅうり・セロリ・バジルを千切りまたは、ちぎって加える。

4.うつわに盛り、バジルを添える。

今回は、バジルを使いましたが、大葉もおすすめ◎

アボカドと生ハムの冷製パスタ
材料(2人分):
生ハム 6枚
アボカド 1/2個
●レモン汁 大さじ1と1/2
●オリーブオイル 大さじ2
●塩 小さじ2/3
●黒こしょう 適量
●粒マスタード 小さじ1
スパゲッティ 150g
塩(スパゲッティ用) 適量
塩 適量
黒こしょう 適量
ルッコラ 適量

1.生ハムは食べやすい大きさに切り、アボカドは角切りにしておく。

2.ボウルに●を合わせ、ここに【1】を入れてなじませておく。

3.鍋に湯を沸かし塩を入れ、スパゲッティを袋の表示時間どおりにゆで、冷水で冷やし、ザルにあげる。

4.【2】のボウルに【3】のスパゲッティを入れて全体を混ぜ合わせ、塩・黒こしょうで味を調え器に盛り、ルッコラを添える。

ルッコラのゴマのような風味と苦味がアクセントになって、食欲をそそります。

夏野菜ピクルス
材料:
にんじん 1本
セロリ 1本
きゅうり 1本
ミニトマト 10個程度
●酢(米酢もしくは穀物酢) 200ml
●砂糖 40g
●白ワイン 50ml
●水 大さじ1
●塩 小さじ1
唐辛子 1/2本
ローリエ 1枚
黒こしょう(ホール) 10粒程度

1.にんじん、セロリはそれぞれ皮をむき、保存容器のサイズに合わせてスティック状に切る。きゅうりも同様に長さを揃えて切る。ミニトマトはよく洗ってヘタを取り除いておく。

2.鍋に湯を沸かし、にんじん、セロリ、きゅうり、ミニトマトの順に加えてさっと下茹でし、ザルにあげて水気をしっかりと切る。

3.小鍋に●を入れて火にかけ、砂糖が溶けたら火を止める。

4.煮沸消毒した保存瓶に2の野菜を入れ、3のピクルス液を静かに注ぐ。種を取った唐辛子、ローリエ、黒こしょう(ホール)を加えて保存容器に蓋をし、冷蔵庫で保存する。

紹介した野菜以外にも、パプリカ、紫玉ねぎ、ズッキーニなどを入れても楽しめますよ。

保存期間:
翌日から食べごろになります。冷蔵庫で2週間ほど保存可能です。この際、野菜がしっかりとピクルス液に漬かっている状態で保存してください。

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涼しげな夏のひとときを、うつわと共に

夏の食卓は、ただ「食べる」だけではなく、じんわりと涼を感じるひとときでもあります。

SEISEISHAのうつわは、澄んだ白とやわらかなグレーで、料理を自然体に映し出してくれます。土そのもののマットな質感は、手に触れただけでひんやりと心地よく、こころがすっと落ち着くような佇まいです。

今年の夏は、ジャパンディの控えめな美しさと、自然素材がもたらすあたたかさで、涼やかな食卓をつくってみませんか。たとえば、陶器の素朴な風合いに、冷たいパスタや、旬の野菜のピクルスをそっと添えて。シンプルな一皿が、心地よい余白を運んでくれます。

季節のうつろいを身近に感じることは、暮らしを豊かにする小さな喜び。SEISEISHAのうつわを通して、夏の食事をより涼しげに、やさしい時間へと誘ってみてください。新生活や大切な人への贈りものにも、このうつわはそっと寄り添ってくれます。

今回のコーディネート紹介

自然のぬくもりと
風通しのよさを、ダイニングに。

天然木のテーブルとペーパーコードのチェアを組み合わせたこのセットは、空間に軽やかな抜け感を与えてくれます。
木の天板は、ひとつひとつ異なる表情の木目が魅力。
手で触れたときのやさしいぬくもりは、毎日の食卓に自然の心地よさを添えてくれます。

チェアの座面に使われているペーパーコードは、蒸し暑い季節でもさらりとした座り心地。
通気性にすぐれ、夏のダイニングでも快適にお使いいただけます。また、使い込むほどに味わいが深まるのも嬉しいところ。家族の時間とともに、ゆっくりと育つような家具です。

うつわが主役になる、夏のテーブル。

SEISEISHAの器が美しく映えるよう、インテリアはあえてシンプルに。
凛とした白や、土の風合いが際立ち、食卓に清らかな空気が流れます。

合わせたのは、木のぬくもりを感じる自然素材の家具。
土と木、それぞれの質感が調和し、静かに引き立て合います。

盛り付ける料理が映えるのはもちろん、器を眺めるだけでも心がすっとほどけていくよう。
さわやかな風が通る夏の午後、ゆったりとしたひとときをお楽しみください。

自然によりそう、日々の道具たち

木のやわらかな手触りと、土の素朴な質感。
自然のぬくもりにそっと包まれながら、いつもの食卓が、少しだけ特別に感じられます。
お気に入りの器に料理を盛りつけて、ゆっくりとお茶を注ぐ。
そんな何気ない時間こそが、心をほどいてくれる気がします。

スタッフ TOMO

いつもの空間が、ちょっぴりあたたかく感じられるように…
そんな想いで選びました。
どこかひとつでも、気に入っていただけるところがあればうれしいです。
TOMO